そのキスで、覚えさせて






「そんなんだから……」




遥希は少し頰を染めて、あたしを見る。




「改めて言う。

俺と結婚してください」





嬉しくて嬉しくて。

顔がにやけて、そして涙が止まらない。





「全力で幸せにするから」



「うん!」




涙を流し、身体を震わせ、遥希に抱きついた。

遥希もすっごく優しい顔であたしを見ていて、心から幸せだって思った。



……幸せって、こういうことを言うんだ。


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