A・O・I

背中全体に感じる蒼の熱が、声が、私の女の部分を震わせる。


「ねぇ.....教えてよ......?」


「...........一回だけ...教えてくれたら離してあげる。」


何度も繰り返される甘い誘惑が、私の頑なな唇を溶かしていく。


「.......私は....あなたに...........欲情してます.........。」


白状した次の瞬間、私の唇は塞がれていた。

熱くて、柔らかくて、気持ちいい感触が波の様に何度も押し寄せる。

胸が締め付けられる程に、愛しい気持ちが溢れ出して私の中は蒼で一杯になった。

離れても離れても彼の唇は、私を逃がさない様に追い掛けてくる。


「んん...........はぁ...........蒼っ......息出来なー」


「落ち着いて...大丈夫だよ...ゆっくり呼吸して...........。」


「はぁ...はぁ...........んんっ...........あっ...........。」


「ほら....上手だよ.......キスしながら...........ちゃんと出来る様になった。」


高校生の時から止まっていた私の恋愛スキル。

どんどん引き出される様に、露にさせられる。


「...........だけど...........はぁ...はぁ...もう、私...のぼせそう...........。」


極度の緊張と興奮、のぼせも相まって、身体に力が入らない。


「じゃあ、上がらなきゃ...........よいしょっ!」


「えっ?!!...........やだっ?!蒼っ!!」



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