sugar days〜弁護士のカレは愛情過多〜
「……わかりました。明日ですね」
『ああ。それですべてハッキリさせるから』
詠吾さんとの短い会話を終えた私は、凛さんにスマホを返して口を開く。
「ありがとうございました。彼とちゃんと話すって、決めました」
「うん、それがいいよ」
凛さんは優しい瞳をして、私を励ますように大きくうなずいてくれた。
その後無事に自宅まで送り届けてもらい、凛さんとは別れた。
家で私を出迎えてくれたみーちゃんはいつも通りの明るさで、あの生放送は見ていなかったみたいだ。
疲労もあって早めにベッドに入った私は、布団の中で目を閉じて思う。
明日は朝イチで詠吾さんと話す、ってことは、早めに出勤しておかなくちゃダメなんだよね。
今日は色々あってすごく疲れたから、起きられるか心配だな……目覚まし、かけておこうかな。
そんなことを案じてスマホを握りしめているうちに、まぶたが重くなってくる。
そして結局目覚ましを掛けるのを待たず、私は眠りに落ちてしまった。