sugar days〜弁護士のカレは愛情過多〜


「……綺麗だから隠すことなんてないのに。さ、俺の理性がぶっ壊れるまでもうひと押し」


そんな風に励まされても、困惑するしかない。


「で、でも、これ以上、何をしたら」

「……おいで。俺の膝の上に」


ぽんぽん、と自分の太腿を叩いた詠吾さんに誘われて、私はそこにおずおずと近づいていく。


「お、お邪魔します……」


色気全開という要望なのにそんな発言しかできない自分にがっかりしつつ、私は詠吾さんの膝の上にちょこんと乗っかった。

詠吾さんの顔がちょうど私の胸のふくらみ辺りにあって、彼は谷間のそばに唇を寄せると、そこをちゅう、ときつく吸った。

ん、と小さく悲鳴を上げて唇が押し付けられていた場所を見ると、そこには鮮やかな色のキスマークが。


「……痛かったか? ゴメン、俺、自分では独占欲そんな強い方だとは思ってなかったけど……千那のことだけは別だな。俺だけのものだって、こうして証拠残さないと気が済まないんだ。もっと冷静な男だと思っていたんだけどな」


自嘲気味に話しながら、詠吾さんは器用に私の背中のホックを外す。

ブラの取り外された胸を大きな手で包み込んだ詠吾さんは、その感触を確かめるようにゆっくりと捏ねる。

堪らず漏らした声が自分でもわかるくらいに煽情的で、思わず手で口をふさぐとその手にキスをされて、優しく取り払われてしまった。



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