【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「威勢よく出てきたけど、あんた2年か」
彼らが私のネクタイピンを見て笑う。
年下ってだけで馬鹿にするのは、やっぱり人間として好きになれないタイプ。
「あなた、財布はしまっておきなさい」
私が新入生の財布を無理やりポケットに突っ込む。
「なんだよ。金がなくて帰れねぇから貸してくれって話をしてんだよ」
その典型的なセリフはカツアゲだと、私は思うのだけれど。
「そうなんです。お財布を忘れたとかで。このままじゃ帰れないようなので、お金を……」
「バカ!!」
私は新入生の前まで行き、平手で頭を叩いていた。
あまりにもわかっていないから、つい……。