【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「デートっていっても。最近は割り勘が主流だよ?」
「世間は世間。僕たちは僕たちでいいじゃないですか」
「う……じゃ、じゃあさ。約束しよう」
「約束?」
ぽかんと口を開けて、どうして約束が出てくるのかを考えている春真くん。最高に可愛い。
「次のデートは私が払う。今日は春真くんに払ってもらうけど、次は……っ」
そこまで言って私は気づいた。
私、デートに誘っているじゃないですか!?
「いいですよ。次は夏休みとかになっちゃいますかね」
普通にオーケーしてくれた!
嬉しすぎて泣きそう。すでにレジにピアスを持っていく春真くんに、私は隠れて涙を拭う。
春真くんに買ってもらったピアス、大事にしよう。本当は駄目だけど、学校にも付けていこう。