【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?



 ・・・



 カフェ雑貨店はぴねすで、買い物中に春真くんがいなくなったのが密かに気になっていた。でも、その答えはすぐにわかる。




「お2人でお越しの遠野様」


「はい」


「席が空きましたので、ご案内致します」




 さっきとは違う店員さんに呼ばれて、私はやっと気づいた。
 カフェの方が混んできたから、先に春真くんが名前を書いておいてくれたんだ。



 気が回るというか、紳士的というか、今日の春真くんは本当にカッコイイ。




「おすすめはオムライスなんですよ」

「オムライス、私大好き」




 そんな会話を交わしながらカフェスペースへ行く。何もかもが幸せで、本当に最高の日になる予感。



 この時は、そう思っていた。


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