【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


「ようやく顔が見られたな」




 自分の机の前まで行くと、秋は見上げながら不敵な笑みを見せる。



 止せばいいのに、雪乃も一緒についてきてくれた。
 何があっても喋らないことを約束させてから、私は秋に向き直る。




「なんのつもり?」


「同じ学校にいるのに、全く姿を見せねぇからさ」


「あなたがサボりすぎなんじゃない?」


「ま、違いねぇな」




 そこまで言って彼は席を立つ。見下ろされる形になって、その気迫につい後ずさってしまう。




「答え、聞かせてくれないか?」


「……答、え?」




 わざとわからない振りをしてしまった。

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