【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
勉強はそっちのけで、やりたいことやって、共働きの両親を困らせてばかりいた。
『ケンカはやめろ。暴力では何も解決出来ないぞ』
知ってる。わかっている。
解決出来たことなんてなかった。悲しいことばかりが残って、ただ無力さを知るだけなんだ。
でも、相手が暴力でくるなら……。
「戦うよ、私は」
私は何も考えていなかった。
天使くんを引っ張り、彼らを階段から突き落としていた。
突き落とした2人に捕まるより先に、私は階段を駆け下りる。
もちろん、天使くんも一緒に。