【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「元気な子ね」
「すごく、元気なクラスメイトです」
どこか自慢げに言う春真くん。だから少しだけ、心が痛くなる。
知らない春真くんがいる。これだけ会わなかったのだから、知らない彼がいてもおかしくない。
恋人じゃないんだから。
それに友達だって胸を張って言えない今は、責めることなんて出来ない。
「なんだか、久しぶりですね」
皮肉めいた言葉。
これだけ避けていたんだから、怒って当然だと思う。
私を目に入れないようにしているのは、嫌われてしまったから。
苦しいよ、辛いよ。
でも、そんなふうに春真くんを変えてしまったのは私自身なんだ。