【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「気にしてません。謝らないでください」
「でも……」
「違う。気にしてはいました。本当は、すごくイライラしました」
顔を上げれば、春真くんの目がいつもより鋭くて冷たい。
私は動けなくて、春真くんの言葉を待つしかなかった。
「過去に何があったかは知りません。だって、夏海先輩言ってくれないから……」
「ごめん」
「そのくらい、夏海先輩を苦しめるくらいの過去だってことはわかります。僕にもそういう過去がありますから」
どうしよう。
すごく怒ってる。
疾風とのこと、話すべき?
違う?
謝って、疾風のこと言って?
何が正解かわからない……。