【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


「気にしてません。謝らないでください」


「でも……」


「違う。気にしてはいました。本当は、すごくイライラしました」




 顔を上げれば、春真くんの目がいつもより鋭くて冷たい。
 私は動けなくて、春真くんの言葉を待つしかなかった。




「過去に何があったかは知りません。だって、夏海先輩言ってくれないから……」


「ごめん」


「そのくらい、夏海先輩を苦しめるくらいの過去だってことはわかります。僕にもそういう過去がありますから」




 どうしよう。
 すごく怒ってる。



 疾風とのこと、話すべき?
 違う?
 謝って、疾風のこと言って?



 何が正解かわからない……。

< 182 / 327 >

この作品をシェア

pagetop