【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


 唇に触れているのは春真くんの……。



 キスされている。



 唇が離れると同時に、春真くんの優しい瞳が目に入った。




「好きなんです。好きすぎて苦しいんです。助けてください」




 見つめたまま春真くんは動かない。



 私も同じように動けなくて、何を言ったらいいかわからなくて、多分、放心状態のまま見つめ続けていた。



 どんな表情をしていたのか、春真くんが切ない顔に変わる。




「……ごめん、なさい」




 春真くんが離れたことで、私は解放されて起き上がる。




「すみません。自分が、抑えられなくて……」


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