【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
・・・
「すみません。まさか、こんな所で会うなんて」
まるで用意されたようなことを言えば、目の前でハンバーガーにかぶりつく疾風さんが笑う。
夏海先輩に見せていた表情と全く違うから戸惑う。
怖い人でも、悪い人でもないってわかっているんだけど。
「春真ってさ、俺のイメージだけどのんびりしてそうだったから。あんなふうに荒れること、あるんだな」
「あはははは」
笑うしかない。
荒れていた。
確かにそうだし、あんな人通りの多い場所でカバンを投げるなんて危険人物だ。
でも、そのせいもあって疾風さんと話す機会が生まれたわけだけど。