【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


 眼鏡のことや、カバンを当てたことの弁償や謝罪をしたいと言ったけれど、最初、疾風さんは首を横に振った。



 でも、それで引き下がるわけにもいかなくて近くのハンバーガーショップに誘ったら、疾風さんは快諾してくれた。



 しかし2人で机を挟んで座り、バーガーショップで雑談するなんて日が来るなんて考えもしなかった。



 誤魔化すようにポテトを口に入れると、疾風さんが顔を覗き込む。




「なんか、あったわけ?」


「え?」




 そんなふうに心配されるなんてことも想定外。
 僕はポテトを掴もうとしていた手を膝に置く。

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