【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


「疾風さん、あの日のことも……」


「ああ、気にしてねぇし。春真が怒るのも当然かなって」




 水族館に行った日。



 夏海先輩が突然走り出し、僕が追いかけようとすると疾風さんに止められた。
 話がしたいと言われたけれど、意味がわからなくて暴言を吐いた気がする。



 あの時から、僕は疾風さんに失礼なことばかりしている。



 そんな場面を見られたせいで、僕が人を殴ったなんて噂が流れてしまったんだけど。
 本当に噂好きな学校だ。




「疾風さん、言いましたよね?」


「夏海のことが好きならはっきりさせろってやつ?」


「はい」

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