【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
疾風さんはハンバーガーを食べるのをやめて、コーラを流し込むように飲んだ。
「もし、春真と中途半端な気持ちで付き合ってるなら。傷つけるだけだって思ったから」
よく分からないけれど、疾風さんにとって何か思う所があるみたい。
「俺さ。夏海が好きだったんだよ」
「え……疾風さんが?」
賑やかな店内。僕たちの周りだけが静かで、流れるように言葉が消えていく。
突然の告白に、僕はどう返していいか悩む。
「ませたガキでさ。夏海に会いたくて毎日一緒に遊んで。でもさ、中学に入る辺りで友達に囃されて。恥ずかしくなってさ、俺言っちまったんだ」
悔やむ表情を見せた疾風さん。