【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
水族館で疾風さんは僕に言っていた。
夏海先輩の気持ちを早くに知った方がいい。彼女が欲しがっているのは、友達なのか恋人か。
だから、僕はずっと我慢していた。
夏海先輩は確実に友達としての付き合いをしていたから。
「水族館で夏海と春真を見た時にさ、まだこいつは宙ぶらりんなどっち付かずの付き合いしてんのかなって。そう思ったら腹立ってさ」
本当の所は何も聞いてないのに、また傷つけた。
そう言って笑った。
夏海先輩を傷つけたことを本当に悔やんでるみたい。
「話し合ったりはしないんですか?」
「するべきだと思う。でないと、夏海は前に進めない。俺も……」