【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


 疾風さんは今でも夏海先輩のことが好きなんだ。
 想いの強さを感じる。すごく切ない気持ちを感じる。




「考えてみたら、俺たちライバルってことなんだろうな」




 呟くように疾風さんが言い、残っていたハンバーガーを口に放り込む。



 ライバル……。



 もしも、疾風さんと夏海先輩が仲直りをしたら。本当のことがわかったら。
 夏海先輩は疾風さんに惹かれていくのかな。



 僕はどう頑張っても年下。
 夏海先輩だって、弟みたいに思っているに違いない。



 だったら、いつまでも友達以上の関係にはなれないと思う。



 きっと、疾風さんとお似合いだ。
 僕なんかより、ずっと幸せになれると思う。

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