【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


 まさに今日、ボロが出た気がする。




「なんつー顔してんだよ」


「いや、その……」


「もしかして、アドバイス遅かったか?」




 まさかキスしてしまったなんて言えない。相手の同意なく、キスしてしまったなんて!




「疾風さんはどうするんですか?」




 悪いと思いながらも、話をスルーして別の質問をする。
 疾風さんにはわかったみたいで、目が細くなる。気まずい。




「俺はそのうち夏海と話をするつもり。避けられてっから、上手く捕まえないとな」




 疾風さんはそこで言葉を切る。



 僕は余っていたハンバーガーを口に入れる。すっかり冷めてしまって美味しくない。

< 200 / 327 >

この作品をシェア

pagetop