【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
まさに今日、ボロが出た気がする。
「なんつー顔してんだよ」
「いや、その……」
「もしかして、アドバイス遅かったか?」
まさかキスしてしまったなんて言えない。相手の同意なく、キスしてしまったなんて!
「疾風さんはどうするんですか?」
悪いと思いながらも、話をスルーして別の質問をする。
疾風さんにはわかったみたいで、目が細くなる。気まずい。
「俺はそのうち夏海と話をするつもり。避けられてっから、上手く捕まえないとな」
疾風さんはそこで言葉を切る。
僕は余っていたハンバーガーを口に入れる。すっかり冷めてしまって美味しくない。