【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
すごく申し訳なくて、久しぶりすぎて、何を考えているかわからなくて、あの日のキスのこともあって、春真くんを直視出来なくて困る。
「じゃあ頼んだわ、春真」
「あ、疾風……っ」
「夏海言ってただろ? 最初に、好きなひ――」
「だあぁぁぁ!!」
私は急いで春真くんの手を引っ張っていた。
「行こう!」
「あ。夏海先輩!?」
「アイス食べたいから」
「え、え?」
これ以上ここにいたら、疾風に全てバラされる。
それに、今ここに春真くんがいた謎が気になりすぎて。
「全部、話してくれる?」
「もちろんです」
私はやっとその顔が見られた。
久しぶりに見た彼の表情。
どこか大人びていて、鼓動が速くなるほどにカッコイイって思った。