【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「まあ、のんびりやりなよ」
「雪乃はなんか、気分が良さそうね」
「うーん、そうね。夏海よりはスッキリしてる!」
カバンを持って教室を出ようとする雪乃を私は止める。怪訝な顔をしている。
「ちょっと付き合って」
「え?」
「生徒会長! お話があります」
雪乃を引き戻すと同時に、生徒会長に話しかける。
さすがに驚いた雪乃が、私と生徒会長を交互に見てくる。
慌てる表情が可笑しくて笑いたいところだけれど、今は我慢。
「どうしても話しておきたいことがあるんです」
「ぼくにはないのでな。帰らせてもらう」
相変わらず機嫌が悪い。
というか、私に対して敵対心を持っている。
当然といえば当然なんだろうけど。