【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
手の中のクリームソーダは泡みたいになっていた。
持っている手が震えてきて、足の力さえ抜けて座り込む。
怖い?
私だって怖かったよ。春真くんに話すの、怖かった。
でも言ったよ。
思っていること言って、ぶつかろうって決めたから。
確かに私が上手くいったから、それで同じことを強要しているって思われても仕方がない。
私は……。
少しずつでいい。
自分のペースでいいから、進んで欲しかった。
一緒に未来に進んでいきたいって思ったから。
春真くんは、最初から距離を置いたら楽だからって言っていた。
じゃあ、どうして私とは距離を縮めようとしてくれたの?
「春真くんとのキス、本当は嬉しかったよ。すごく、すごく……」
好きだから。
私、春真くんのこと好きだよ。
春真くんの、隣にいたい。
「1人にしないでよ――!!」
涙が止まらない。想いが溢れる。
苦しくて、痛くて、悲しくて。
また、動けなくなるのが怖かった……。