【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
天使くんが好きみたい
* * *
入学式があったことなんて、忘れてしまったかのように普通に授業が始まった。
でも授業は上の空。聞く気になれない。
最初くらい見逃してくれるかな、なんて思ってただ黒板を見つめていた。
天使くんのせいもある。雪乃に言われた恋をしている発言もある。でも、一番は自分の中にある。
新しい教科書に新しいノート。
ノートも新しくしたら、何だか頭が良くなるような気がして揃えてみた。ピンク色のノートは雪乃が選んでくれたもの。
女の子らしくなりたいと思っている私を知っているから、雪乃はたまにこうやって世話を焼いてくれる。