【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


「ぼくは伝わった」


「え?」


「君が彼女の住所を教えてくれた日。卑怯者だと言いながらも、心で伝えてくれた」


「……そうだった、かな?」


「感謝してる」




 横を向いて顔を隠す生徒会長。
 感謝の言葉を言われるとは思わなくて、驚きで緊張が吹き飛んだ。



 本当は悪い人じゃない。再確認したら、言ってよかったと思えた。



 まだ横を向いたままの生徒会長に、もしかして照れているのかって思ったら可愛らしくて、少しいじめたくなる。




「感謝、してる?」


「そうだ! なにをニヤニヤしてる! 気持ち悪い。元気になったなら行くぞ!!」


「副会長とは会えたんですか?」

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