【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
春真くんは突然、立ち上がる。
私は顔を上げた。春真くんとばっちり目が合う。
強くて綺麗な大きな目。
吸い込まれそうな、確かな意志がそこにはあった。
「ずっと一緒にいてください。ワガママかもしれないけれど、一緒にいたいんです。それで、教えてください!」
「なに、を?」
真っ赤に染まる頬に、私まで熱くなる。
鼓動が速くて、苦しくなるくらい。
相変わらず、素直にストレートに話してくる。
これが、春真くんだ。
いつも惑わされて、混乱させられて、恥ずかしくなることばかり言われて、ふわりと躱されたかと思うと、いきなり強引に心を鷲掴みにしてくる。