【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


「経験して、失敗して。挑戦するべき時、逃げるべき時。そういうことを一緒に学んでいきたいって言いましたよね?」


「言った」


「いつか、岐路に立った時に、こんなことを言う生徒会長がいたって思い出して欲しいって」


「うん」




 全部覚えてくれている。
 春真くんに伝えた大事なこと、ちゃんと心に届いていた。



 言葉が春真くんを変えようとしている……。




「僕にもいつか、自分のトラウマと向き合う日が来ると思います」


「うん」


「そんな時に、夏海先輩がいてくれたら。僕は嬉しいから、だから!」


「春真くん」


「女々しいとか、男らしくないって言われるかもしれないけど。僕は、夏海先輩が……っ」

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