【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?

 たまらず私は立ち上がっていた。
 座ってなんていられなかった。



 春真くんの心。



 これまで人と距離を置いていた春真くんが、心を言葉にしている。
 伝えようって、がんばってくれている。



 私の言葉が、春真くんを変えたならこんなに嬉しいことはない。



 こんなに、泣きたくなる気持ちは初めて。




「夏海先輩が好きだから!!」




 言葉って耳に届くと、すぐに心臓を動かすみたい。
 心臓がうるさい。



 ストレートな心が私を刺激する。
 涙が止まらない。



 どうしよう、感情がおかしくなっちゃったみたい。




「春真くん……」


「はい」


「友達として? それとも……」


「夏海先輩を愛しています。付き合ってください」

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