【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
天使くんと2人きり
* * *
「はい、これどうぞ」
差し出されたコーヒー牛乳を受け取る。冷たくて、何だかほどよく熱くなった身体が冷めそう。
さっきとは打って変わって、満面の笑みで苺ミルクを飲み始める春真くん。似合いすぎていて癒される。
いやいや。そうではなくて、この状況の説明求む。
「ごめんなさい」
なぜ私が謝られているのだろう。
さっきまで冷たい目をしていた春真くんは、私の正面に座っている。
どこか落ち込んでいるようにも見えて、心配になった。
「先輩……ですよね」
「周防夏海、2年」
「あ。僕は遠野春真です」
改めて自己紹介すると、なんだか微妙な空気になってしまった。