【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
《うん。確かに生徒会長はカッコイイ! 詳しくは明日、聞かせなさいよね。じゃあ、お疲れ様!》
送信した直後、雪乃の方から軽やかな音楽。同時に雪乃が叫ぶ。
「夏海!? ちょっと待ってよ!」
いいえ、待ちません。
とにかく私は空腹なんで帰らせてもらうからね、雪乃。
あんな大声出して、生徒会長にびっくりされたんじゃないかと心配になるけど、まあいいかと歩き出す。
私は雪乃に出会わないように急いで校門を目指す。
まだ4時か。今なら大丈夫かもしれない。
私は方向転換。
体育館を離れて校舎の方へ向かった。校庭の方にある正門よりも裏門を通った方が、実は早く帰れる。