【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?
「春真くんと仲直りして、デートに誘われて、友達になったってのは聞いたよ」
「そうね。喋る間、雪乃のニヤニヤが気持ち悪かった」
「あのねぇ、夏海」
何度も言われると恥ずかしくなるから、ひとまず雪乃を攻撃してみたら軽く睨まれた。
「それで? 夏海は女らしくなりたいんじゃなかったの?」
雪乃は私の手を握る。やめて、今汗だくだからっ。
「えっと、そうなんだけど……」
「心変わり?」
「なんというか、偽ってる自分ってのが嫌になって」
握られた手を離そうとするも、許してくれない。可愛い顔して、なんという怪力。
「純粋くんの目を見たらね。変わるかもしれないねー」
「偽った自分じゃなくて、ちゃんと素の周防夏海を見て欲しくて」