【完】天使くん!これは友情ですか?恋ですか!?


 真っ赤な顔で怒られた。目まで潤んじゃって、これはなにか進展があった模様。




「私も話したんだし、後で聞かせてよ」


「隠してたわけじゃないのよ?」


「わかってる。私ばっかり相談してたもんね」




 悪いことしちゃったな。
 初日からいろいろあり過ぎて、雪乃のことちゃんと見てなかった。1番の友達なのに。




「ごめん、雪乃」


「気にしないで。夏海のおかげだから」


「私?」


「後でちゃんと説明する」




 私はその言葉を信じて、雪乃との会話を終わらせる。
 ちょうど国語の先生が教室に入ってきた。



 体力を使い果たした私には、酷な授業になることは間違いない。
 睡魔よ、今すぐに立ち去ってくれ。

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