ぼくのセカイ征服
──そして、ようやく現在。
僕は今、瞬牙に空メールを送信しようとしている。
詳しく言うなら、可愛いイラストの添えられた、淡泊なメールアドレスを、自分の携帯電話のメール作成画面の宛先に打ち込んでいる。
そして…何故か。
打ち込みながら、僕は質問責めに遭っている。
「先輩、先程の女性は、先輩と恋仲なのですか!?」
「いきなり何を聞くんだっ!まったく…」
「その返答は、聞くまでもない事だ、と捉えても良いのでしょうか?」
「いやいやいや!ただの友達だよ、友達。」
「ふむ…怪しいですが、まぁ、いいでしょう。して、先輩。部活は何を…?」
「ん…?」
「やはり、走るのが大好きな先輩の事ですから、陸上部でしょうかっ!?」
「いや…僕、走るのは嫌いだから。」
「それでは、何故僕を連れて走ったのですか?別に、わざわざ走らなくとも、あの男達を蹴散らせばよかったのでは?」
「それは…」
うっ…!痛いトコロを突いてきやがる。まさか、闘ってやられるのが嫌だったから逃げた、なんて、口が裂けても言えない。
「まぁ、優しい先輩の事ですから、僕に危害が及ばないように敢えて闘わなかったのでしょうけど。」
「そ、その通りさ、あはははははッ!」
「ははははっ!」
「「はははははっ!」」
…何で僕達は笑っているんだ?いつの間にかコイツのペースに乗せられているな。
「はははは…!ふぅ…。いやぁ、笑いました。それはもう、753年分くらいは。」
「人間の生命の限界を軽く超えたっ!?」
女装という異常な趣味はさておき、中々良いセンスをしているヤツじゃないか、瞬牙。ツッコミ役の僕としてはやりやすい。相手をしていて疲れるのは、別に、会話がつまらないからじゃないようだ。
じゃあ、何で疲れるんだろう?僕の本能が、コイツには関わるな、と言っているのだろうか?
僕は今、瞬牙に空メールを送信しようとしている。
詳しく言うなら、可愛いイラストの添えられた、淡泊なメールアドレスを、自分の携帯電話のメール作成画面の宛先に打ち込んでいる。
そして…何故か。
打ち込みながら、僕は質問責めに遭っている。
「先輩、先程の女性は、先輩と恋仲なのですか!?」
「いきなり何を聞くんだっ!まったく…」
「その返答は、聞くまでもない事だ、と捉えても良いのでしょうか?」
「いやいやいや!ただの友達だよ、友達。」
「ふむ…怪しいですが、まぁ、いいでしょう。して、先輩。部活は何を…?」
「ん…?」
「やはり、走るのが大好きな先輩の事ですから、陸上部でしょうかっ!?」
「いや…僕、走るのは嫌いだから。」
「それでは、何故僕を連れて走ったのですか?別に、わざわざ走らなくとも、あの男達を蹴散らせばよかったのでは?」
「それは…」
うっ…!痛いトコロを突いてきやがる。まさか、闘ってやられるのが嫌だったから逃げた、なんて、口が裂けても言えない。
「まぁ、優しい先輩の事ですから、僕に危害が及ばないように敢えて闘わなかったのでしょうけど。」
「そ、その通りさ、あはははははッ!」
「ははははっ!」
「「はははははっ!」」
…何で僕達は笑っているんだ?いつの間にかコイツのペースに乗せられているな。
「はははは…!ふぅ…。いやぁ、笑いました。それはもう、753年分くらいは。」
「人間の生命の限界を軽く超えたっ!?」
女装という異常な趣味はさておき、中々良いセンスをしているヤツじゃないか、瞬牙。ツッコミ役の僕としてはやりやすい。相手をしていて疲れるのは、別に、会話がつまらないからじゃないようだ。
じゃあ、何で疲れるんだろう?僕の本能が、コイツには関わるな、と言っているのだろうか?