ぼくのセカイ征服
瞬牙は、このような僕の思慮の合間に食い込むようにして、話題を突き進める。
「さてさて、先輩。結局のところ、何部なのです?」
「え…?ああ…チャリ部、だよ。聞いた事ないだろ?最近…というか、今日、僕が創った部活だからさ。」
「へぇ!それは凄いですっ!」
「まぁ、大した部活じゃないんだけどな。活動は…」
「ああ!サイクリングをする部活ですね!?」
「いや、違う違う。チャリ部ってのは略称で、正式には『チャリティー部』だから。」
「なるほど!つまりは、自転車に乗りながら紅茶を啜る事で、貴族の生活を追体験する…という部活ですね!?」
「…もう、それでいいや…」
そんな貴族がいてたまるか。どれだけ妄想力が発達してんだ、コイツは!?
「ではでは、僕も部員にしてください!」
…そうくると思った。そんなキテレツな部活に入りたがるとは、どれだけ変わり者なんだ、コイツは!?
まぁ、女装している時点で思考回路は普通ではないが。
…仕方無い。どうにかして、この変態の入部を阻止せねば。話しているのは楽しいが、いつもコイツの相手をしていては、体がもたない気がする。
僕は、考えに考えた。熟考した。瞬牙を部活に入れない方法を。
要は、コイツをふるい落とせるような試練を与えればいいわけだよな?
…よし!『入部テスト』…これでいこう!
思い立ったが何とやら。なので、さっそく。
「じゃあ、今から入部テストをするから。」
「今から…ですか?」
「そう、今から。簡単な、知識を問う問題だ。」
「はぁ…了承しました。しかし、それはさておき、先輩は先程から、時々誰に話し掛けているのですか?」
「僕とした事が、知らず知らずの内に、心の声が口から漏れていたのかっ!?」
「いえ…そんな事は…。ただ、何となく、です。僕、何故か人の考えている事が判る時があるんですよっ!」
「はぁ…?」
そういえば、先刻、男達を超能力者だと勘違いするところだったが、結局、超能力者なんていない、という結論に至ったはずだ。
しかし。超能力者は存在した!しかも、僕の目の前にいるコイツこそが、本物の超能力者だったとは!
世界は狭いなぁ。
「さてさて、先輩。結局のところ、何部なのです?」
「え…?ああ…チャリ部、だよ。聞いた事ないだろ?最近…というか、今日、僕が創った部活だからさ。」
「へぇ!それは凄いですっ!」
「まぁ、大した部活じゃないんだけどな。活動は…」
「ああ!サイクリングをする部活ですね!?」
「いや、違う違う。チャリ部ってのは略称で、正式には『チャリティー部』だから。」
「なるほど!つまりは、自転車に乗りながら紅茶を啜る事で、貴族の生活を追体験する…という部活ですね!?」
「…もう、それでいいや…」
そんな貴族がいてたまるか。どれだけ妄想力が発達してんだ、コイツは!?
「ではでは、僕も部員にしてください!」
…そうくると思った。そんなキテレツな部活に入りたがるとは、どれだけ変わり者なんだ、コイツは!?
まぁ、女装している時点で思考回路は普通ではないが。
…仕方無い。どうにかして、この変態の入部を阻止せねば。話しているのは楽しいが、いつもコイツの相手をしていては、体がもたない気がする。
僕は、考えに考えた。熟考した。瞬牙を部活に入れない方法を。
要は、コイツをふるい落とせるような試練を与えればいいわけだよな?
…よし!『入部テスト』…これでいこう!
思い立ったが何とやら。なので、さっそく。
「じゃあ、今から入部テストをするから。」
「今から…ですか?」
「そう、今から。簡単な、知識を問う問題だ。」
「はぁ…了承しました。しかし、それはさておき、先輩は先程から、時々誰に話し掛けているのですか?」
「僕とした事が、知らず知らずの内に、心の声が口から漏れていたのかっ!?」
「いえ…そんな事は…。ただ、何となく、です。僕、何故か人の考えている事が判る時があるんですよっ!」
「はぁ…?」
そういえば、先刻、男達を超能力者だと勘違いするところだったが、結局、超能力者なんていない、という結論に至ったはずだ。
しかし。超能力者は存在した!しかも、僕の目の前にいるコイツこそが、本物の超能力者だったとは!
世界は狭いなぁ。