ぼくのセカイ征服
正直、気圧された。圧倒された。シュン風の心理描写を使ってしまうほどに。まさか、ここまでしっかり者だとは。僕も、早く名乗らなくては…。
「ぼ、僕の名前は…」
「少し、お時間を頂きます。」
僕が名乗ろうとした瞬間、シュンの妹がそれを制する様に言葉を放った。
そして、彼女は、どこからともなく分厚い辞書のような物を取り出し、素早くめくり始めた。
…しばらくすると、突然、シュンの妹のその手が止まり…そして、彼女はこう言い放った。
「『ときとう・とおる』〔Tokitou・To^ru〕、哺乳類、サル目ヒト科。口癖は『りゅりゅりゅ!』、『性癖』の欄には、ロリコン、とあります…」
「☆○△@×〜ッ!?」
そんなデタラメな記述、どこにあるんだ!?いや、本当にどこにあるんだっ!?そこか!?その辞書みたいなのに書いてあるのかっ!?
「何をそんなに驚いているのですか?今は、名前さえ分かれば大抵のデータは入手できる世の中なのですよ。」
「いや…僕は、そんな変な口癖を持っていないし、ロリコンでもないぞ!」
「尚更言うのが…」
「怪しいよねぇ〜。」
「コトハっ!お、お前まで!?」
くっ…!コトハめ、ヘンなタイミングで割り込んで来たな!?こいつら、タチが悪過ぎる。僕はロリコンではない!決して!
「…あのー、トオル先輩?突然介入して来たこのお方は…?」
「ああ、紹介しよう。この人は、異羽。フルネームは、『天川 異羽』だ。僕とは…」
「友達以上恋人未満の関係でっす!」
「普通に、幼なじみって言え!」
「だって…自己紹介って、ちょっとでも多くユーモアを加えた方がいいんじゃないの?」
「そんな法則は無いだろ…。それはそうと、話を戻すようで悪いんだが…さっき、名前さえ分かれば、と言ったよな?あの時点で、僕は名前を教えてなかったぞ!?第一、以前から名前を知っていないと、今日までにデータは集められないだろ!?」
ん…?待てよ、まさか、エスパー兄妹なのか!?
それならば、名前がわかった事や、僕の性癖がわかった事にも説明がつく。
まぁ、僕はロリコンではないので、そこは、心を読み違えたのだろう。
しかし…もし、本当にエスパー兄妹なのだとしたら、絶対に二人を揃えておいてはいけない。
…完全に、僕の思考が筒抜けになってしまうではないかっ!
「ぼ、僕の名前は…」
「少し、お時間を頂きます。」
僕が名乗ろうとした瞬間、シュンの妹がそれを制する様に言葉を放った。
そして、彼女は、どこからともなく分厚い辞書のような物を取り出し、素早くめくり始めた。
…しばらくすると、突然、シュンの妹のその手が止まり…そして、彼女はこう言い放った。
「『ときとう・とおる』〔Tokitou・To^ru〕、哺乳類、サル目ヒト科。口癖は『りゅりゅりゅ!』、『性癖』の欄には、ロリコン、とあります…」
「☆○△@×〜ッ!?」
そんなデタラメな記述、どこにあるんだ!?いや、本当にどこにあるんだっ!?そこか!?その辞書みたいなのに書いてあるのかっ!?
「何をそんなに驚いているのですか?今は、名前さえ分かれば大抵のデータは入手できる世の中なのですよ。」
「いや…僕は、そんな変な口癖を持っていないし、ロリコンでもないぞ!」
「尚更言うのが…」
「怪しいよねぇ〜。」
「コトハっ!お、お前まで!?」
くっ…!コトハめ、ヘンなタイミングで割り込んで来たな!?こいつら、タチが悪過ぎる。僕はロリコンではない!決して!
「…あのー、トオル先輩?突然介入して来たこのお方は…?」
「ああ、紹介しよう。この人は、異羽。フルネームは、『天川 異羽』だ。僕とは…」
「友達以上恋人未満の関係でっす!」
「普通に、幼なじみって言え!」
「だって…自己紹介って、ちょっとでも多くユーモアを加えた方がいいんじゃないの?」
「そんな法則は無いだろ…。それはそうと、話を戻すようで悪いんだが…さっき、名前さえ分かれば、と言ったよな?あの時点で、僕は名前を教えてなかったぞ!?第一、以前から名前を知っていないと、今日までにデータは集められないだろ!?」
ん…?待てよ、まさか、エスパー兄妹なのか!?
それならば、名前がわかった事や、僕の性癖がわかった事にも説明がつく。
まぁ、僕はロリコンではないので、そこは、心を読み違えたのだろう。
しかし…もし、本当にエスパー兄妹なのだとしたら、絶対に二人を揃えておいてはいけない。
…完全に、僕の思考が筒抜けになってしまうではないかっ!