禁断の契約論
次の日
学校へ行くとなにやら生徒達が騒がしい。
「何事?」
「あ、友乃…朱花音。昨日また…」
「中2の子が今朝血を抜かれた状態で発見されたらしい。」
「遙輝?どうして中等部に?」
「高1の間でも噂になっててな…心配だから見に来たんだよ。」
「そう…もう犠牲者何人目?」
「おそらく150くらいじゃないか?」
「ほとんど全員じゃない!」
「今回はいつもと違うらしいの…」
「佳凜…どういうこと?」
「うん…なんか…ね。寮で寝てる時に部屋に入ってきて吸い殺された子がいるの。」
「?!?!」
「校舎外でって事か?!」
「うん…。だから皆すごく怯えてる」
ヴァンパイアは動き出してるんだ。
まさか、この学園の生徒全員を…??
「寮にいても安心できないってこと…?」
「うん」
「それじゃ…逃げ場ないじゃない!」
「先生達は今、会議やってる。何か対策はないのかって…」
「なるべく1人にならないことね。」
「……。」
「今はとにかく落ち着こう」
「うん…」