禁断の契約論
美希の伝説
今日もいつも通りの日常がやってくる。
私はカーテンを開けて窓の外を見た。
生憎今日は雨。
いつもみたいに朝起きて日差しを浴びることもできない。
「あーあ。また雨か。」
ここ最近雨続きでいい加減この天候に飽きてきた頃。
「まぁまぁ、朱花音!今日は午後からの授業だしいいじゃない。」
「そうだけどさぁ。」
私達が通ってる美希学園は全寮制の学校だから皆寮生活だ。
~ルームメイト~
瀬名咲 友乃(ユウノ)
私の親友のうち1人。
面倒見が良くて私にとってお姉ちゃんみたいな存在。
「今日も午後だけー?」
「えぇ。しょうがないわ。午前中は先生達が会議なんだもの…レッドローズ事件もまだ続いているみたいだし、全生徒は寮で午前は待機って昨日のHRで先生も言ってたじゃない。」
「でも最近ずーっとだよ?」
「そうね。先生達もレッドローズ事件について色々調べているみたいだし。私達生徒はおとなしく待機しなくちゃね。」
「うん…」