禁断の契約論
パタン…
静かに部屋のドアを閉める。
「もうすぐで24時…。」
廊下を歩いていると奥から足音が聞こえてきてふと足を止めた。
黒くて大きい影だけが見える…。
黒い者の正体が分かった瞬間私は咄嗟に逃げ出した。
ヴァンパイアは夜更けには消える…。
朝まで捕まらなければいいんだ。
そうすれば私は助かる…
だけど、それじゃあ…。
自分の教室を見つけカーテンの裏に隠れた。
ヴァンパイアは追ってきていないみたい。
「良かった…気づかれてない。」
「しばらくここにいよう…」
カーテンの暖かさに安心したのか私はそのまま眠っていた。