禁断の契約論



「え。どういうこと?助けるって…」



「もうここは俺達の知っている世界じゃない。」



突然の出来事すぎて私は話についていけなかった。



遙輝の話によると、この世界はヴァンパイアが作り出した世界で…私達が住んでいる世界とは別の世界ということ…。





てことは、私はこの世界に閉じ込められていただけ…??





「遙輝…。何か方法が…?」


「あぁ、1つだけお前を助ける方法がある。」



「じゃあ…私が助かれば…」



「あぁ、元の世界に戻れる。ここも、もうそろそろ限界だ。」



「どうすればいいの…?」



「朱花音…怖がらないで聞いてくれ。」



「うん。」



「俺もう、人間じゃないんだ」
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