禁断の契約論
血の契約
段々血が無くなっていくのが分かる…
私このまま殺されちゃうのかな…。
「朱花音…お前……」
「え、どうしたの…?」
「赤いリングが。」
「え…」
私の腕には赤いリングが光っていた。
これってもしかして…。
「ブライトか。まさか本当に成功するとは思わなかった。」
「血の契約が成功したの…??」
「あぁ」
遙輝はいつもと変わらない優しい笑顔で私を見つめていた。
「これで安心だ。血の契約が成立したから朱花音は…帰れるよ」
「遙輝は……?」
「この世界の俺はもういなくなる。だけど元の世界で朱花音の傍にいる…。だからまた笑ってよ」
「……遙輝。」
「ありがとう」