禁断の契約論
エピローグ
「朱花音…!」
「お姉ちゃん…??どうして…?!」
「良かった。もういつまで寝てるのよ…学校行く時間でしょ?」
「学校って私寮生活なのに…」
お姉ちゃんはきょとんとして私に言う。
「朱花音…熱でもあるの…??」
「え?」
「元々、朱花音は普通の中学生でしょ…。」
「でも!美希学園ってところに…」
「美希…?聞いたことない学校だけど…。」
「うそ…」
「早く学校行くよ〜」
「うん…」
学校につくとクラスメイト達が集まっていた。
そこには、友乃。妃奈。佳凜の姿もあった。
「朱花音おっはよー!」
「遅いじゃん」
「…ごめん…おはよう」
「何驚いた顔してるのよ変な朱花音。」
親友が私の目の前にいる。
それだけでも私は嬉しかった。
遙輝が助けてくれたから私はこの生活に戻って来れたんだね…。
今度会った時にちゃんと言おう。
助けてくれてありがとうって事。
私は今幸せだって事。
そして
あなたが好きだって事。
自分の右腕に目をやった……少しだけだけど赤いリングの跡が見えたような気がした。