チビ王子とデカ姫
家を開けると
女物の靴が2つあった
「恵介クン!」
愛しい瑠花が
奥の部屋から出て来た
ついでに美姫も
「瑠花!
龍珠夢連れて来たぁ!」
「龍珠夢…
なんでそんなに
泣いてんの?(笑)」
「うっさいんだよ
こいつ
電車の中で
わぁわぁ泣くから
周りの人が見んの!
超ハズかった!」
「彼女も
恥ずかしい/////」
美姫が顔を赤くする
「みぃぎぃぃぃ!」
泣きながら美姫に
抱き付く龍珠夢
「はいはい…
恥ずかしいから
泣きやんでね?」
「努力…ズズッする」
「泣きやまないと
嫌いになっちゃうなぁ」
“嫌い”
と言う言葉に
敏感な龍珠夢は
目に涙を溜めながら
「俺は美姫が
好きだもん」
と言った
「私も龍珠夢の事
好きだよ?
嫌いなんて言って
ごめんね?」
「うん
別にいいよ?
でももぅ言わないでね」