チビ王子とデカ姫


「だから?

一回別れてる
んでしょ?
ならカンタンだ!」


ははっ!と
笑い出す涼桜綺



「あ?

カンタン?

お前になんか
瑠花を奪えやしねぇよ

瑠花は俺の
大事な女だ

そいつを
守れないなら
俺が生きてる
価値ねぇな」



と言うと涼桜綺は
俺の手をパシッ!と
払い除けて
身だしなみを整えた


「絶対にお前から
瑠花を奪ってやる……」


今までにない
くらいの目つきで
俺の事を睨む涼桜綺



「やってみろってぇの!


まっお前には
無理だろうけど!」



「おい!

テメーが
笑ってられるのも
今だけだ

後で泣くのは
お前だからな!」



そう言って
涼桜綺は
席に座った




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