チビ王子とデカ姫
2.俺じゃない!?
「はぁ…
超温かかったぁ♪」
龍珠夢が拳を上げた
「あっそ…
あっ…」
あの後ろ姿は…
もしかして…
もしかしての
もしかしたら…
あいつが振り向く
「恵?」
「鉚華…」
なんで鉚華がいんだよ…
「恵だぁ!
偶然じゃん!」
-ギュゥ-
「ぅわっ!」
鉚華がいきなり俺に
抱き付いた
「けぇすけ?
誰これ…」
驚く龍珠夢
そりゃそうか
龍珠夢とあったのは
鉚華と別れてから
だったもんな…
「離れろって!」
「いやぁ!
恵好き~♪」
と言って俺から
離れようとしない鉚華
龍珠夢は呆れたように
自分の部屋に入った
「いい加減にしろよ!
俺等は別れたんだぞ!
しかも鉚華の方から
振ったんじゃん!
都合のいい事ばっか
してんじゃねぇよ!」