チビ王子とデカ姫
「ただいま…」
「おかえり
どうだった?」
「うん…
大丈夫だと思う…」
「そっ
なら良かったわ!」
優来がいない…
「優来は?」
「ん?
さっきの子?
あの子なら帰ったわよ」
「そっかぁ
今日は帰るよ…
じゃぁね」
玄関の方を向いた
「恵介クン!」
瑠花の声がした
でも俺はまだ優来と
付き合ってる
だから…
俺は無視して
歩き出した
「恵介クン!
なんで別れなきゃ
いけないんですか!?
私の事好きだから
別れるって
全然意味
分かんないですよ」
「ごめん…
俺さ…優来と
付き合ってるから…」
「え……
優来ってさっきの?」
くるっと振り返って
瑠花の方を見る
「そぅ
俺は瑠花の事
好きだけど優来がいる
瑠花も俺の事
忘れられないカモ
しんないけど
違う人見つけろよ?」
「恵介クン
私には恵介クン以上の人
いません
私を感じさせて
くれるのは
恵介クンだけです
それだけ覚えてて
下さい」