恋に落ちたきっかけは
──時計を見ると6時。
急ぎの仕事もないし、今日はもう家に帰ろう。
夜ご飯は何にしよう、カルボナーラ?それともお魚にしようかな?今日なんのテレビあったっけ~!あ、ためてたドラマを見ようかな?
帰ってからのことを考えるだけで楽しくなってくる私は幸せ者だと自分でも納得できてしまう。
「早乙女、待て」
本日2度目のこの言葉。
私まだ、資料変なところあったの?それとも何??
「俺も後少しで終わるからどっかで時間潰してろ」
は、はいーーー!????
何でですか?なんてことは言えるまでもなく私は首を縦に動かす。