ゆるゆる学校生活
教室は薄暗い雰囲気を醸し出している。


メニューも自信のあるものばかりだし、何よりうちのクラスだから出来た本格的なコスプレ喫茶。


客が集まるのも当然のことだった。



「お姉さんっ!僕を選んでくれてありがとー!こんな綺麗なお姉さんをおもてなしできて僕すっごく嬉しい!」



「きゃーっ!噂通り本当に可愛いわぁ!高校生には見えない!これあげる!」



「だ、ダメだよ!僕なんかには勿体ないよ!」



「ううん!君にだからあげるんだよ!」



「で、でもっ……あ!そうだ!飴さんはいらないから僕のおすすめのメニュー食べてくれる……?」



「もちろん!おすすめはどれ?」



「あのね!これだよ!」



「じゃあこれをお願い!」



「ありがとう!少しだけ待っててね!」



ここからは女装男達の出番。


悲鳴が聞こえるが気のせいだろう。


私は1組のお客さんに最後まで付いていられないのだ。


なんたって指名が止まらないんだから。

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