ゆるゆる学校生活
「ごめん」



「……え?」



澤田さんはまだ涙を流し続けながら私を見た。


私がさっきの低い声とは打って変わって優しい声になったからだろう。



「私もついキレちゃって酷いことを言った。ごめんね」



「な、なんで謝るの……」



さっきまでとは違い弱々しい姿だったから思わず苦笑い。



「だってどう考えても私言い過ぎたじゃん?まぁさっきまでは本気で社会的に抹殺してやろうかと思ってたけどそれじゃあ私もあんた達と同じだから。だからごめん」



襲われかけたといえ未遂だったし、私はあまり傷ついてないのに澤田さん達の人生お先真っ暗はやり過ぎだった。


いじめられていたとはいえ、これは私も反省するべきだ。


澤田さんは思考が追いついていないようで呆然としてるけど。

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