ゆるゆる学校生活
どうしたら良いか分からず、とりあえず背中を撫でてあげようと思ったら手を払われてしまった。


どうしたものか、と悩んでいるとさだ子が頬を真っ赤にして私を見てきた。



「……今のままだったら友達にはなれないから……もうちょっと待って」



「っうん!いつでも待ってる!」



「マジで何なのこいつ……」



「え、人間?」



「そんなの知ってるわよ!!」



「あははっ!やっぱりいつものさだ子の方が何倍も良いよ!」



「さだ子は嫌よ」



「じゃあ澤田っち」



「まだそれの方がマシ」



こうして人生初のいじめ騒動は幕を閉じた。私の中では。

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