呪われ姫と強運の髭騎士
「……ソニア、素敵よ! よく似合っているわ!」
奉仕活動を終えて昼過ぎに戻ってきたパメラは、いつもの簡素な修道着を脱ぎ捨て、届けられた衣装の一つに身を纏うソニアを見て、感激に身悶えした。
選んだドレスはミントグリーンの爽やかな色。
ソニアの金茶の髪によく映えた。
丸襟に細かなレースが彼女のほっそりとした首筋から鎖骨にかけて覆い、初々しさの中にも艶やかさを演出している。
その襟元は真珠もあしらわれていて胸元にも縫い付けられていた。
ローウエストにたっぷりのヒダは今、流行の形らしい。
その切り替え部分にも、刺繍されたレースが裾まで流れている。
てかりのある生地の上なので、それによって光影を付けて見るものによっては下品に見えてしまう印象を抑える効果が出ていた。
ウエストには緻密で繊細な金細工のベルトが付けられ、唯一の大きなエメラルドで造られた留金が光り輝く。
薄く化粧をし、ベルトと同じ細工の額飾りを付け、レースのベールで流した髪を覆っていた。
「綺麗……! 本当に……! セヴラン様もきっと惚れ直すわ!」
そのパメラの言葉に、側に控えていた侍女が「セヴラン様?」と片眉を上げた。
だが、興奮して黄色い声を出している二人には聞こえていなかった。
侍女の方も呼び出しに迎えが来たと分かり、バタバタと片付け始めその言葉の意味を聞くどころではない。
奉仕活動を終えて昼過ぎに戻ってきたパメラは、いつもの簡素な修道着を脱ぎ捨て、届けられた衣装の一つに身を纏うソニアを見て、感激に身悶えした。
選んだドレスはミントグリーンの爽やかな色。
ソニアの金茶の髪によく映えた。
丸襟に細かなレースが彼女のほっそりとした首筋から鎖骨にかけて覆い、初々しさの中にも艶やかさを演出している。
その襟元は真珠もあしらわれていて胸元にも縫い付けられていた。
ローウエストにたっぷりのヒダは今、流行の形らしい。
その切り替え部分にも、刺繍されたレースが裾まで流れている。
てかりのある生地の上なので、それによって光影を付けて見るものによっては下品に見えてしまう印象を抑える効果が出ていた。
ウエストには緻密で繊細な金細工のベルトが付けられ、唯一の大きなエメラルドで造られた留金が光り輝く。
薄く化粧をし、ベルトと同じ細工の額飾りを付け、レースのベールで流した髪を覆っていた。
「綺麗……! 本当に……! セヴラン様もきっと惚れ直すわ!」
そのパメラの言葉に、側に控えていた侍女が「セヴラン様?」と片眉を上げた。
だが、興奮して黄色い声を出している二人には聞こえていなかった。
侍女の方も呼び出しに迎えが来たと分かり、バタバタと片付け始めその言葉の意味を聞くどころではない。