呪われ姫と強運の髭騎士
ダラン、とパメラの腕が下がる。一緒に頭ももたげていた。
ざんばらになった彼女の髪が顔を覆い、どんな表情をしているのかこちらからは見えない。
まるで立ったまま事切れたように見えて、ソニアはパメラを連れていったのかと、嫌な予感にかられながら恐る恐る近付いていった。
「ソニア様、下がって!」
パメラの元に歩みよって行くソニアを引き止めたクリスが、パメラから視線をそらしたその瞬間――
ビュルン―― !
投射機から、投げ出されたかと思うほどの瓦礫が直撃した。
――クリスの頭に。
「クリス様!」
けたたましい男の笑い声が祈祷所に響く。
してやった! という歓喜の笑いがソニアの耳に呼応していて腹立たしかったが、それどころではない。
ざんばらになった彼女の髪が顔を覆い、どんな表情をしているのかこちらからは見えない。
まるで立ったまま事切れたように見えて、ソニアはパメラを連れていったのかと、嫌な予感にかられながら恐る恐る近付いていった。
「ソニア様、下がって!」
パメラの元に歩みよって行くソニアを引き止めたクリスが、パメラから視線をそらしたその瞬間――
ビュルン―― !
投射機から、投げ出されたかと思うほどの瓦礫が直撃した。
――クリスの頭に。
「クリス様!」
けたたましい男の笑い声が祈祷所に響く。
してやった! という歓喜の笑いがソニアの耳に呼応していて腹立たしかったが、それどころではない。